クリエイターコラム – ゆうすけ

今回は物欲センサーの話をします。
ガチャを引いても引いても、狙ったキャラが出ない状態のことを、「物欲センサーに引っかかる」と言いますね。
先日、私も引っかかったところです。

私はパズドラのコンプ勢で、他のソシャゲはちゃんとやっていないので、パズドラプレイヤーにとっては、”あるある”のお話を例に出すんですが、
パズドラをやっていない方には最初の方の例が分かりにくいかもしれませんので、ご了承ください。

パズドラで確率が絡んでくる要素は、
・ガチャ
・超覚醒
・モンスターのパワーアップ合成、スキルレベルアップ
になります。

モンスターのパワーアップ合成、スキルレベルアップについては、9周年を迎えてからは途切れなく続くイベントのおかげでずっと確率9倍になっていて、これはおそらくパワーアップ合成の大成功確率が90%、スキルレベルアップ成功確率が90%という感じになっていますね。
まず間違いなく成功しているので、90%という確率は全く問題になってないと思います。
時々、失敗してマジか?って感じにはなりますが。

次に、超覚醒のお話ですが、1つの超覚醒を狙う前提のときに、多くのモンスターは初回は1/3の確率で、2回目からは1/2の確率で狙うことになると思います。
大した確率ではないので、普通は数回回せば狙っている超覚醒をとれるはずです。
ただ、やりこんでいるプレイヤーには”あるある”なんですが、
「ごくまれ」に1/2の確率の狙いがまったく来ないことがあるんですよね。
自分の経験では、10回以上連続で来ないことがあったんですが、この確率を計算してみると、
確率計算の式として独立した試行の個々の確率は掛け算で繋げられますので、
(2/3) * (1/2)^9 が計算式になります。
初回は3つの内の外れ2つを引いて、2回目からは2つの内のはずれを1つ引いていくことを表しています。

(2/3) * (1/2)^9 = 0.0013
この計算式の答えは、0.0013
つまり、0.1%程度です。

ここで、あれ?って思う人がけっこういると思うんですよ。
ソシャゲの廃課金者にとって、0.1%単位の確率って日常ですよね。
私は、実際に10連で引けなかったときは、「これは天文学的なことやっちゃった。。。」と思っていたんですが、実際に計算してみると0.1%というありふれた確率だったわけです。
さきほど「ごくまれ」を強調しましたが、1000回に1回起きるくらいの体験なら、やりこみプレイヤーならいっぱい超覚醒ガチャやってるんで「ごくまれ」に普通に体験するものなんですよね。
1/2の確率が10回続くくらいは、天文学的でもなんでもないということです。

本題であろうガチャについてなんですが、
私が最近物欲センサーに引っかかった時、最終的には1.5%のキャラ1点狙いで504連しました。
確定ガチャを除くと、ちょうど500連になります。

私は、パズドラのコンプ勢になってからけっこう経ちますが、500連は史上最低の引きでした。
パズドラの最レア1キャラだけでだいたい1.5%前後の設定になるので、他のソシャゲに比べたら優しすぎるくらいなので、200連くらい回せばどんなガチャでも狙いは出ます。
でも、今回は500連いっちゃったと。。。

再レアキャラの確率比較

では、この500連でやっと出た確率を計算をしてみると、

(98.5 / 100)^499 * (1.5 / 100 ) = 0.000008

0.0008%
これはほんとにとんでもないことをやってしまいました。
ただ、499回はずれを引く確率だけをとりだすと 0.05% なんで、
これはなんか普通に起っちゃうような確率に見えてしまうんですよね。
ちなみに、1.5%排出のキャラが出ない確率が1.5%に近づくのは

(98.5 / 100) ^ 277 = 0.01519

277連でした。

パズドラの場合は、277連出ないってことは、出る確率と同じくらいの確率で起きるわけです。
277連くらいでは、物欲センサーなんて言えないわけですよ。
狙ってるのと同じくらいの確率で起きちゃうわけですから。
となると、500連した私には物欲センサー発揮しまくったわけなんですけどね。。。

ここまではパズドラの話なわけですが、
これを他のソシャゲの最レアの話に転換してみると、
今話題のうま娘、うま娘の1キャラ分の最レアピックアップ確率を0.75%としたとき、10連ガチャ10枠目の★2以上確定とか天井を無視したとして、500連したとすると、500回回しても出ない確率は

(99.25 / 100) ^ 500 = 0.023

2.3% 
つまり、50人に一人のガチ勢プレイヤーは500連引いたって、ピックアップは出ないわけです。
50人に一人なんて、すぐ自分に順番回ってきますよね。
更に言うと、引きたいキャラの確率は0.75%なんですから、500連で出ない2.3%の方が桁違いに確率が大きいわけで、引けない方が当たり前なわけです。
パズドラ以外で500連出ないなんて、物欲センサー以前に確率計算の上で出ない方が普通だということが分かったと思います。

では、どこでトントンになるかというと、

(99.25 / 100) ^ 650 = 0.0075

650連です。
「650連出ない」のと「出る」確率は同じくらいになります。

となると、0.75%キャラを引こうとする時、我々は「出る」ことを信じて引くわけですが、知らないうちに同じくらいの確率で「650連近く出ない」という危険もはらんでガチャを引いていたわけです。
まぁ、一回一回抽選を行っているガチャシステムであれば、多くの人は650連より前にきっと排出されるんですよ。
650連は最悪の話なので。
ただ、0.75%つまり100人の内一人くらいは最悪にも650連出ないんです。
ウマ娘とかFGOのガチ勢ユーザ数を考えたら、100人に一人なんてやっぱりすぐに自分に順番が来ちゃいますよね。

結論に入っていきますが、
多くのソシャゲの1点狙い650連くらいまでなら、100人に一人くらいは出ない、ということです。
100人に一人は650連出ないなんて、ガチャを引きまくる身としては十分高確率ですよね。
つまり、実は「連続で出ない確率が高い」というのが、物欲センサーの正体です。

連続で出ない確率って面倒だし真面目に考えないですよね。1/2の確率が10連続くらいで天文学的数字だと思っちゃったし。

500連がショックだったので、実は確率的には大したことないだろうと考えてたんですけど、このコンテンツを作るにあたって計算していたら、ほんとにヤバい確率だったってことが分かりました。
結論としては、「連続で出ない確率の高さ」を物欲センサーの正体としましたが、
はじめてガチャ動画を撮ったらこんなことになってしまったので、ジンクス的な物欲センサーはある気はしちゃっています。

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。